Lad os gå til Danmark!

デンマーク、スカルス手芸学校に手芸留学へ!

Lad os gå til Danmark!

2018年8月からデンマークのスカルス手芸学校に留学へ!
留学準備や留学中の生活の記録です。

スカルスでの授業【3】刺繍

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かなり間が空いてしまいましたが、スカルス手芸学校留学回想録!

2018年秋タームで4ヶ月間スカルスに留学していた時の回想記です。

 

今回は「刺繍」の授業について。

 

刺繍の授業は3人の先生から習いました。

Björk、Amy、Helgaの3人です。どの先生も基本的に作りたいもの、模様、技法などは自由。

基礎基本から教えてもらう、というよりは、自分が刺繍したい模様や使いたい技法を都度先生に教えてもらう感じ。なので授業の前に自分がどんなものを作ってみたいのかを考えておくことが大切だったなぁと思います。

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Björkの刺繍ルーム

Björkの授業は本当に自由。最初の授業から特に決められたお題などもなく、別の授業でそれぞれが作った模様のスケッチを刺繍のパターンとして使ってもいいよ、でも何してもいいよ、という感じ。

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別の授業で考えていた模様をちくちくと

でもこの授業でしか学べないなと思ったのは、本やスケッチブックに書かれた模様を布に写す方法。トレーシングペーパーを重ねて、針のようなもので模様の線に沿って細かく穴を開け、そこにインクを置いて模様を写すというもの。

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穴を開けたトレーシングペーパーに青いインクを乗せているところ

刺繍が完成したあとに布ごと酢につけておくと、青いインクは消えてきれいに仕上がる。いつもはチャコペーパーでぱぱっと写しがちだったから、新しい方法を学べたのはよかった。

 

 

Amyの授業ではいろいろなステッチの種類やその刺し方が書かれたAmyお手製のプリントをもらった。今までしらなかったステッチばっかりで、こんなことができるんだ!と驚いたし、どれも面白くて美しいステッチばかりで早く試してみたくなった。

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Amyの刺繍ルーム

刺繍だけではなくて、プリンターで印刷した写真や文字を布にプリントできる方法も教わった。これがとっても楽しい!プリントと刺繍を組み合わせていろいろな表現ができる。

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月をプリントして宇宙飛行士やロケットを刺繍しようと

Amyはとっても素敵な先生で、「私は一度も"刺繍"に飽きたことはないの。飽きそうと思ったら他のいろいろな刺繍の表現方法やステッチを試してみるから。」と言っていたことがすごく印象的で、自分の好きなものにこんなにも純粋で真っ直ぐなAmyみたいな大人に(と言ってももう大人だけど。笑)なりたいなぁと心から思った。

 

 

Helgaの授業も基本的には好きな図案やステッチを自分で決めて、その都度聞きたいことを教えてもらうスタイル。Helgaは1人1人を丁寧に見て回りながら時には冗談を言いうチャーミングな先生。

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Helgaの刺繍ルーム

私は白い布に白い糸で布のフチに模様を施す刺繍を教えてもらった。

3人の先生の中では一番授業期間が短かったけど、刺繍だけではなくて編み物の先生でもあるから、もっとHelgaからいろんなことを教わりたかったなぁと思う。打ち解けてくると本当に面白い先生で、Helgaの話で爆笑したこともしばしば!

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信じられないことにSkalsに出発したあの日からもうすぐで1年が経とうとしてる。

本当にあっという間。Skalsにいた期間よりも日本に戻ってきてからの期間の方が長いはずなのに、日々のバタバタに追われて時間が短く感じる。

毎日好きなことに没頭して、友だちと編み物しながら映画見ながらおかし食べながらおしゃべりして、おいしいご飯を食べて、美しい風景を見て感動して。

 

今の生活に心が折れそうになった時は必ずSkalsでのあの4ヶ月間を思い出す。あの幸せな日々が確かにあったことが、冷えそうな心を温かくしてくれるし、もう一度前に進もうという気持ちにさせてくれる。

 

Skalsに通えて本当によかった。悩みながらも大好きなこと、大好きな仲間に囲まれて、幸せを感じながら過ごす日々を、自分の人生の中で経験できて本当によかった。

 

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