デンマーク留学前のデンマーク語勉強法
デンマークのフォルケホイスコーレの1つである、スカルス手芸学校に留学すると決めてから1年ちょっとの間、独学でデンマーク語を勉強していました。
正直言ってほとんど話せるようにはならなくて、私の勉強法が役に立つかどうかはわからないのですが、自分がデンマーク語を勉強しようとした時に教材がなさすぎて困った経験から、少しでも参考になれば、と思います。
留学決断前のデンマーク語力・英語力は?
スカルスに行こう!と決めた時、デンマーク語はゼロでした。
本当に「ゼロ」をデンマーク語でなんていうのかもわからないし、「こんにちは!」すらなんていうのかもしりませんでした。
ちなみに「ゼロ」は"nul"(ヌル)、「こんにちは!」は"Hej"(ハイ)や"Goddag"(ゴデイ)です。
大学時代に3週間カナダと、社会人になってから1週間アメリカの語学学校に通った経験があります。リスニングはなんとなくわかる程度のリスニング力でしたが、スピーキングはほとんどできずでした。
でも英語はなんとか大丈夫だろ!という謎の自信で留学に臨んだ結果、これが最大のストレスに。結局はデンマークに行ってからオンラインの英会話レッスンを受けることにしました。
*その時のことはまた別の記事で*
私が行ったデンマーク語学習は「英語で学ぶ」方法
留学前にデンマーク語を学習しよう!と意気込んだものの本屋さんに行ってもデンマーク語の教材は売っていないし、東京にはデンマーク語の教室があるのですが、別の習い事で時間が合わず、どうやって勉強したらよいかとても困りました。
そこで私が考えたのが「英語でデンマーク語を独学で勉強する」というものです。
自分の英語力が心配だったのもあり、英語もデンマーク語も勉強できるなら一石二鳥じゃん!と思ったのです。
日本語→デンマーク語の学習者よりも英語→デンマーク語の学習者の方が人数的にはお多いはずなので、教材も多いのではないかと考えた結果です。でもこれが結果的によかったなぁと思いました。デンマーク語と英語が似ている言語だから覚えやすかったのです。
具体的には海外のサイトに登録して無料のサイトやアプリ、時には有料の会員サイトに登録して勉強していました。
私が使っていたデンマーク語学習ツール3つ
Duolingo(無料)
英語の学習で利用している方も多いのではないでしょうか?Duolingoは無料で言語の学習ができるツールです。アプリもあるのでスマホなどでも利用できます。
日本語版ではデンマーク語の学習はできないのですが、英語版のDuolingoであればデンマーク語を学ぶことができるのです!
わたしはデンマーク語学習の初めの一歩をこのDuolingoで踏むことにしました。
でも、本当にゼロの状態だったので、一番最初の最初の時点でもう心が折れそうになりました…。デンマーク語はとにかく音が難しい!!
Duolingoは実際のデンマーク語の音を聞きながら選択肢を選んだり、時にはディクテーションも入ってくるので、デンマーク語の音とスペルを一致させたり、基本的な文法を学ぶのにとてもよかったなぁと思っています。
Tinycards(無料)
Duolingoで新しいステージが進むにつれて新しい単語もどんどん出てきて暗記が追いつかず、単語がわからないがためにDuolingoもクリアできないという悪循環に陥りました。そこで単語力を強化しよう!と思い立ち使い始めたのが、このTinycardsです。
TinycardsはDuolingoの姉妹アプリ?のような存在です。同じ会社からリリースされてる?のかな。なのでDuolingoのようにとっても使いやすいし、記憶が定着しやすいように忘れた頃に学習できるような仕組みもとても良かったです。
こちらも音声が聞けるので、発音を聞きながら単語を覚えられたところも本当によかった!
DanishClass101.com(有料)
一番メインで使っていたのはこのサイトでした。
私はこのサイトのPremiumプランに登録していました。1年間で1.5万円程度だった気がします。(キャンペーンで値段が結構変わるので時期によって違うかもしれません。)
このサイトがよかったのはデンマーク語の音声教材がとにかく豊富にあるところ!
1つのレッスンにつき1つのオーディオがあるのですが、デンマーク語の会話や語句の説明、文法の説明などを聞くことができます。ラジオ英会話のようなイメージでしょうか。私は1週間につき1つのオーディオを繰り返し毎日聞きながら仕事に行っていました。
オーディオだけではなくてそれを書き起こしたスクリプトや、各レッスンの重要ポイントがまとめられているレッスンノートなどもありました。私はそれを印刷して英語の口頭説明では理解できなかったところをスクリプトで丁寧に確認したり、気づいた点を書き込んだりしていました。
また、単語が覚えられるFlashcardsというものもTinycardsと併行して使っていました。Flashcardsは音声はもちろんのこと、例文もあるので、文章の中で単語を覚えられるところがすごく良かったです。
1つ残念なのは確認問題のような自分の定着度を試す問題がすごく少ないところ。インプットばかりになるので、本当にデンマーク語を理解できるようになっているのかを客観的に見にくい点は少し残念でした。
でも有料会員になった価値はあったなぁと思っています!有料会員にならなくてもDanishClass101.com内には無料で使えるコーナーもありますし、Youtubeのチャンネルを持っているのでそこでどんな感じかを見ることもできると思います。
デンマーク語は音から学ぶのが大切だと感じた
デンマーク語は本当に発音がむずかしくて、今まで聞いたことのない音がたくさんあるんです。
「ø」「å」「æ」など、文字も英語と違うものがありますし、「Hej」を「ハイ」と読むなど英語読みとも違います。文字を見ただけでは会話での音がイメージしにくいと感じました。
特にスカルスの留学中は座学はほぼなく、ずっと作業をしています。なので留学中にデンマーク語を「読む」ことはほとんどなく、もっぱら「聴く」ばかりでした。なのでリスニング力を伸ばすことに重点をおいたほうが、留学中には役立つかな?と思いました。
留学中にデンマーク語はどれくらい使った?
留学中、自分からデンマーク語を使うことはほとんどありませんでした。英語でさえ想像以上に全然話せなくて、デンマーク語での会話どころではなかったというのが正直なところです。
デンマーク人は本当にみんな英語が上手で、さらにとても優しい人たちばかりだし、日本人もいるので英語でコミュニケーションが取れれば学校生活で困ることはほぼありませんでした。でもデンマークという国に留学する以上は、その国のことを知る上でもデンマーク語の勉強は不可欠だなぁと個人的には思っています。
特に毎朝講義のようなものがあるのですが、それはほとんどデンマーク語で行われます。スライドを見るとどれも面白そうな話ばかりでした。なのでデンマーク語がわかればもっとたくさんのことを学べたのにと思います。
また、ターム中に2回ほど「Kitchen Duty」と呼ばれる給食当番のようなものがあり、食事の準備をしてくれるキッチンレディーのお手伝いをするのですが、中にはデンマーク語しかしゃべれない方もいました。デンマーク語を少しでも勉強してたおかげで、なんと言っているのかをちょっとでも理解できたり、どうしたらよいのかをデンマーク語で聞いたりなどコミュニケーションがとれたのはとっても良かったです。
一度たくさんの子供達が親子でスカルスに滞在する期間があったのですが、織り機で織っていたらデンマーク人の子に「何を作ってるの?」と聞かれて「これでワンピースをつくるよ」とデンマーク語で言えたのも嬉しかった。
だけど英語をうまく話せない状態だったのであればデンマーク語の勉強よりももっと英語をしっかりやっておくべきだったとも正直思っており…。2ヶ国語をきちんと学んでいけたらベストだったのですが…
この記事を書いていたらデンマーク語を久しぶりに勉強したくなってきました!デンマーク語をあまり話せるようになってはいない状態なので、今あげた勉強ツールがベストな方法かはわかりませんが、教材選びの時に参考にしていただけたら嬉しいです!