Lad os gå til Danmark!

デンマーク、スカルス手芸学校に手芸留学へ!

Lad os gå til Danmark!

2018年8月からデンマークのスカルス手芸学校に留学へ!
留学準備や留学中の生活の記録です。

スカルスでの授業【2】織り(ウィービング)

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スカルス手芸学校留学回想録。

今回は「織り(weaving)」の授業について。

私は織りの授業がスカルスの授業の中で一番大好きだった!準備はものすごく大変だし、1つのものを織り上げるのにも時間はかかるけれでも、できあがったときの満足感が半端ない。

そしてweavingの先生だったAnne-Metteのことも大好き。困った時はいつも助けてくれて、親身になって相談に乗ってくれる。質問したくて先生の名前を呼んだ時に、嬉しそうに振り向いてくれる時の笑顔が今でも忘れられない。

織りの授業ではストール2枚と、ワンピースを作るための布地を3m分、そしてお土産用のランチョンマットを4枚織った。

 

織りはまず、どんなデザインにするかを考えることから始める。織り方にも本当にたくさんの種類があるけど、最初は簡単な平織りからスタート。1m以上のものを織ることが最初の課題だった。ちょうど秋が深まってきていた時期なので私はストールを織ることに。

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デザインのスケッチ。これはランチョンマット

模様やサイズを考えたら、それに沿って何色の糸がどれくらい必要なのかを縦糸、横糸それぞれ計算する。これがめちゃくちゃ大変…!!計算をミスして織りたい長さが折れずに何度も失敗した。笑

 

計算したら整経台(日本語の正式名称には自信がない…)を使って、縦糸を必要な本数、同じ長さにするための作業をする。

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これを使って縦糸の長さを必要な本数数えながら巻き取っていく

これが済んだらいよいよ織り機へ。縦糸を張る作業に。でもこれがまた本当に大変!糸1本1本をコームに通したり、綜絖(そうこう)に通したり、筬(おさ)に通したりと本当に時間がかかる。必要な縦糸の本数にもよるけど、縦糸を張るまでにいつも2〜3日はかかった。

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縦糸を張る最初の段階。コーム通し。

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細い穴の中に糸を1本1本通していく

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必要な縦糸が多ければ多いほど時間がものすごくかかる。いつもここで絶望する。

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次に待ち受けるは筬通し

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綜絖に通し終えたら今度は筬(手前のクシのようなもの)に糸を通す。ここまでくると希望が見える

筬に通す段階まで終わったら後少しの工程を経て織りの作業開始!

織っている時は本当に無心で、ひたすらシャトルを右から左へ動かして、トントンして、足を踏み替えて…の繰り返し。 

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シャトルの糸(横糸)の色を変えることでさらにいろんなデザインが作れる

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模様が少しずつでき上がっていくのは本当に面白い!

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ワッフルの織り方でランチョンマットを

一度織りだしたら途中で止められないから(やめてもいいけど縦糸がたくさんあまってとってももったいない)、次の週に別のクラスがウィービングルームを使う時や、コース終了間際は、朝も夜も昼休みもひたすら織っていた。

(織りのタイムラプス動画、友達が撮っていて楽しそうだったので私も便乗…!)

 

特にコース終了間際の12月後半は、みんな何かに取り憑かれたかのように織って織って織りまくる毎日だった。

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完成したストール!お気に入り。学校でも日本でも毎日愛用していた

私は長時間織りすぎて座骨神経痛になったりも…笑

だけど織りは本当に楽しくて、大きな織り機が欲しいなぁと今でも思う。

(小さくてもいいから日本に帰っても織りを続けようと心に誓っていたはずなのに、あの縦糸準備の大変さから重たい腰がなかなか上がらずに今日に至る…)

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weaving roomからの朝焼け。起きたら朝食より前に真っ先に教室に行くときも。

ウィービングルームの窓から見える青々とした芝生と青い空が本当に好きで、心の中にはいつも松山千春の「果てしない〜大空と〜」が流れていた。(そしてよく実際に曲をかけて歌いながら織ってた。みんな、ごめん。)

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窓から見える大好きな景色

織りの世界は本当に奥が深くて、いろんな模様やパターンが作れる。ストールやランチョンマット、ブランケットやソーイングのための布地など作れるものも本当に様々。

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weaving roomにかけてある先生がつくった見本たち

いつかまたスカルスに戻って1週間コースでも良いから織りを学びたい!!実現させられるように、日本で今できることをしっかりやっておこう。